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性病の種類とそれぞれの症状の違いについての解説

性病には、梅毒や淋病、クラミジア、ヘルペス、カンジダ症、尖圭コンジローマ、トリコモナスなどの種類があります。

性病の多くは、自覚症状がほとんどない無症候性から、発症時に顕著な症状が現れます。

 

特に梅毒は、感染直後は無症候ですが、感染から3カ月程度で感染患部に一時的に硬いしこりが発症し、微熱や倦怠感、発疹、部分的な頭髪の脱毛症状がみられます。

その後数年かけて認知症や歩行障害などの重篤な症状を発症します。

 

淋病は、男性の場合には尿道のかゆみや激しい排尿痛や、尿道から黄色膿が出るなどの症状が特徴です。

適切な処置が遅れると前立腺炎などを発症しますので注意が必要です。

女性の場合は、おりものの増加や変色、下腹部の痛み、不正出血などを発症し、適切な処置が遅れると不妊症の原因となる子宮頚管炎などを発症することもあります。

 

クラミジアは、男性の場合には透明な膿や排尿痛などの軽度な症状を経て、前立腺炎、精巣上体炎などを発症し、更に菌が上行すると肝炎や腎炎などを発症することがあります。

女性の場合は、80%が自覚症状のない無症候性とされ、適切な処置が遅れ子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎、卵巣炎などを発症し子宮外妊娠や不妊、早産、流産の原因となります。

また、さらに菌が上行すると肝周囲炎や腹膜炎などを発症することもあります。

 

ヘルペスは、男性の場合には亀頭や陰茎体部、肛門周囲、直腸粘膜にヒリヒリ感やむず痒さを感じ、その後数日で小水疱が発症します。その後小水疱が破れ潰瘍を形成します。

また、発熱や太もものリンパ節の腫れなどを併発することもあります。

女性の場合には、約80%が自覚症状のない無症候性ですが、初感染時には強い痛みや38度以上の発熱を伴うこともあります。

症状としては、外陰、腟の入口、おしりなどに小水疱や潰瘍が形成されるだけでなく、排尿時に激しい痛みを伴い排尿自体が困難になります。

 

また、病状が進行すると膀胱や子宮頸管まで感染し、さらにウイルスが髄膜にまで上行すると髄膜炎を発症する事もあります。

参考:性病の種類と特徴的な症状を知っておこう